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横浜三塔物語

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横浜市には「横浜三塔」と呼ばれている建物があります。
いずれも横浜港大さん橋からそんなに離れていない場所に建っていて、船舶を撮影するときはいつも視界に入っています。
私にとってはなじみ深い建物で、今回はこの「横浜三塔」についてまとめてみたいと思います。

「横浜三塔」という呼び名は、昭和初期に外国船員がトランプのカードに見立てて呼んだことに由来するそうです。
これは「ジャック」と呼ばれている横浜市開港記念会館の時計塔です。
横浜市開港記念会館は1917年に竣工し、東南隅に時計塔、西南隅に八角ドーム、西北隅に角ドームを配しています。

「横浜三塔」の中では大さん橋方面から一番見えにくい街中に建っています。
歩いても大した距離ではないのですが、みなとみらい線日本大通り駅と大さん橋とのルートから少し外れるためにあまり撮影していないのかもしれませんね。




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横浜市開港記念会館は、横浜開港50周年を記念し、市民の寄付金により大正6(1917)年に創建されて以来、横浜の代表的建造物の一つとして多くの市民に親しまれてきました。
昭和34(1959)年からは「横浜市開港記念会館」の名称で、公会堂として利用されております。

◇開館時間:9:00~22:00
・受付時間も同じ時間です。
・正面玄関は8:55に開館します。これより前の入館はお断りさせて頂いております。
・会議室等の鍵は利用時間の5分前からお渡しします。
*見学時間は、10:00~16:00 です。
◇ 休館日:毎月第4月曜日(祝日・休日のときは翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
横浜市開港記念会館のページより引用


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次は「クイーン」の愛称で呼ばれている横浜税関で、1934年に竣工されました。
イスラム寺院風のエキゾチックなドームが特徴となっていて、クイーンの愛称にふさわしい塔だという印象ですね。


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5階建てのエキゾチックな庁舎には、「ロマネスク」などの西欧建築様式が混在し、それをベージュ色の磁器タイルが優しく覆っています。
設計者:吉武東里氏(国会議事堂も設計)と伝えられているが、詳細は不明
塔の高さ:51メートル
横浜税関のページより引用


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最後は「キング」の塔と呼ばれている神奈川県庁本庁舎で、1928年に竣工されました。
五重塔をイメージさせるスタイルで、昭和初期に流行した帝冠様式のはしりといわれています。


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竣工当初はあたりを睥睨していたのでしょうね。
この屋上は展望台があって、そこから横浜の街並みを眺めることができます。
私はいつも大さん橋方面を見ますが、横浜市開港記念会館(ジャック)や横浜税関(クイーン)も望めますよ。


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これは別の日に撮影した大さん橋、ベイブリッジ方面を望んだものです。
ちょうど二隻の客船が入港し、休日であったにも関わらずに屋上は開放されていました。
船は左から、飛鳥Ⅱ、ロイヤルウイング、セレブリティ・ミレニアムです。


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ちょうど銀杏並木も色づきはじめていて、多くの絵描きさんが思い思いの場所で筆をふるっていました。
地元の方は神奈川県庁とは呼ばずに県庁と親しみを込めて呼んでいるようです。
まぁ、神奈川県民がわざわざ県庁の上に神奈川とつけて呼ぶ必要もないでしょうからね。

最後に、キングの塔(神奈川県庁本庁舎)へようこそ!より引用して締めくくりましょう。

「キングの塔」の愛称で親しまれている神奈川県庁本庁舎。県内で最初の国登録有形文化財で、神奈川、横浜の魅力的な建物としてテレビや雑誌でも紹介されているこの庁舎を見学していただけます。
見どころいっぱいの県庁本庁舎にぜひお立ち寄りください。

by zeiss1221 | 2015-11-26 12:00 | 名所・旧跡