2012年 02月 15日
京都・大原「宝泉院」で癒される
来迎院から音無の滝を見に行った後は、再び三千院前まで戻ってきました。
次なる目的地は「宝泉院」で、ここは「額縁庭園のお寺」として有名なところです。
拝観料800円也を払って中に入って客殿までくると、このような見事なまでの眺めが眼前に広がっています。
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「拝観料800円は高いなぁ・・・」と思われた方は多いと思いますが、この素晴らしい額縁庭園を眺めていると、やがて抹茶とオリジナルのお菓子(若狭屋手作りの和菓子)が運ばれてきます。
心落ち着けて素晴らしい庭園を眺めながら抹茶と和菓子をいただく・・・決して高い拝観料ではありません。
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和菓子の神包みをほどいた写真もあるのですが、見事にピントを外してしまいまして・・・(笑)
一応、上から撮影したカットを載せておきますね。
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実は、この「宝泉院」は、山崎豊子さんの小説「不毛地帯」にも登場しています。
その印象的なシーンを引用しておきます。
・・・薄暗い広間からまるで舞台を見るように、柱と框で大きな額縁のように明確に区切られている広縁の向こうに広がる孟宗竹の竹藪を無言で見詰めていた。
・・・やがて霞のような夕靄が流れ、金色に輝いた竹の葉は紫色に変り、薄墨色の夕闇の中に溶け込むように昏れなずんで行った。
山崎豊子 著 「不毛地帯」より
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庭の片隅には三椏があって、その前には・・・
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実は、これは理智不二(りちふに)と命名された珍しい二連式の水琴窟なんです。
耳をよく澄ませると、透明感のある何とも言えない音が聞こえてきます。
癒しの音として多くの来院者に親しまれているそうです。
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水琴窟のすぐ傍には、このような落ち着いた空間があります。
額縁庭園も素晴らしいのですが、私はこういった眺めにも心惹かれるものがあります。
派手さはないものの、やはりこれも雅の世界と言えるでしょう。
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これもまた雅の世界かな?
多くを語る必要はないと思います。
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囲炉裏のある部屋です。
周りには珍しい陶板をあしらった炉があり、心静かに過ごせる場所となっています。
まさに癒しの空間ですね・・・嗚呼、ここで一日過ごしたい!!
そうは言っても、この日は京都に泊まるわけではありません。
そんなに長居もできず、後ろ髪をひかれる思いで「宝泉院」を後にした私でした。