2011年 04月 12日
王仁塚の桜
昨年のことですが、念願の山梨県韮崎市に立つ「王仁塚(わにづか)の桜」を撮ることが出来ました。
この一本桜を本気で撮影をするならば、夜明け前から粘る必要があります。
私が現地に着いた時には、平日にも関わらず既に数十人も三脚を並べていたほどですから。
「王仁塚の桜」周辺は薄暗いままでしたが、残雪を戴いた八ヶ岳にはもう太陽の光が届いています。
のんびりとしている時間の余裕はなく、すぐさまセッティングを開始しました。
しかし、4月も中旬になろうとしているのに、北風が強くて何たる寒さでしょうか。
真冬の装備で行ったにもかかわらず手がかじかんでしまい、C-PLフィルターを回すのも大変なほどでした。
そうこうしているうちに太陽光が周辺に届きはじめ、待ちに待った「王仁塚の桜」が輝く瞬間を迎えました。
撮影地:山梨県韮崎市「王仁塚」(共通)
撮影機材:キャノンEOS7D EF70-200㎜ F4.0L IS USM
撮影データ:ISO100 f/16.0AE(SS1/13秒) -1.3EV 200㎜(320㎜相当・C-PLフィルター使用)
撮影年月日:2010年4月8日(木)
(2)
この桜の大きさを表現するためにも縦位置でも狙っておきます。
トップ画像とはかなり印象が違って見えると思います。
撮影機材:キャノンEOS7D EF70-200㎜ F4.0L IS USM
撮影データ:ISO100 f/13.0AE(SS1/13秒) -1.0EV 200㎜(320㎜相当・C-PLフィルター使用)
(3)
「王仁塚の桜」は韮崎段丘ほぼ中央の武田地区と北宮地地区の間にあるエドヒガンザクラです。
盛り上がった「王仁塚」に立つ樹齢約300年もの堂々とした一本桜で、孤高の桜とでもいうような存在感があります。
韮崎市の指定文化財でもあり、過去には郵政省(当時)の「さくらメール」のポスターにも採用されました。
撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105㎜ F4.0L IS USM
撮影データ:ISO100 f/11.0AE(SS1/20秒) -0.7EV 58㎜(93㎜相当・C-PLフィルター使用)
(4)
「王仁塚」には水仙やムラサキハナナ(ハナダイコン)が咲いていました。
それを包み込むかのように咲く「王仁塚の桜」の懐の深さが表現できればいいな、と・・・
撮影機材:キャノンEOS7D EF70-200㎜ F4.0L IS USM
撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/100秒) -1.0EV 116㎜(186㎜相当・C-PLフィルター使用)
(5)
陽がかなり高くなってきましたので、撮影ポジションを変えて狙うことにしました。
形が素晴らしい木ですからもっと広い範囲を入れたいところですが、こちが側からだと高圧鉄塔がそれを許してくれません。
そうであれば、ここは緊張感が表現できる縦位置で構成してみることにしましょう。
撮影機材:キャノンEOS7D EF70-200㎜ F4.0L IS USM
撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/125秒) -1.3EV 144㎜(230㎜相当・C-PLフィルター使用)
(6)
今度はぐぐっと近づいて魚眼レンズでの撮影です。
さすがにデフォルメされて写っていますが、一つ前のカットとは随分と印象が異なって見えます。
撮影機材:キャノンEOS7D トキナーAF10~17㎜ F/3.5~4.5(AT-X107 DX Fisheye)
撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/200秒) -0.7EV 10㎜(16㎜相当)
(7)
最後は「王仁塚の桜」の背景となった八ヶ岳連峰をパチリ!
八ヶ岳連峰は長野県と山梨県の県境に南北に約30キロにわたって連なっています。
主峰赤岳を代表する荒々しい岩稜の峰が連なる南八ヶ岳と深い針葉樹の森に神秘的な湖が点在する北八ヶ岳と、それぞれに異なった顔をもっています。
撮影機材:キャノンEOS7D EF70-200㎜ F4.0L IS USM
撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/200秒) -1.0EV 160㎜(256㎜相当・C-PLフィルター使用