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奥大井に車輪が軋む(大井川鐵道井川線)①

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大井川鐵道へやって来たのは、蒸気機関車を撮影したかったことが理由の一つにはありました。
実は、最大の目的がこの井川線を撮影することだったのです。
何しろナローゲージというか、軽便鉄道が大好き人間なものですから・・・

これは長島ダム付近の雄大な景色を絡めたもので、アプトいちしろ駅長島ダム駅の間です。
「列車が分らないよ~」って?
安心してください、画面中央のやや下あたりを走っていますよ。

あと1~2週間もすれば紅葉は見ごろになると思われますが、色づき始めた木々も結構見受けられました。
お天気にも恵まれ、目の前に広がる眺めは私を爽快な気分にしてくれました♪




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私が千頭駅を後にしてから山道を走り、長島ダムに到着した時は既に上り列車が駅から出発するところでした。
とりあえずカメラを構えて撮影を始めましたが、この場所では木が邪魔してあまり追いかけることができないのです。
ただ、いつ曇ってもおかしくないような空模様でしたので、撮れる時に撮っておかないと後悔することになりかねません。


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やがてトンネルを出た列車は急勾配をゆっくりと下っていきます。
このアプトいちしろ駅長島ダム駅 の間は、国内唯一のアプト式軌道が採用されていて電化区間となっています。
鉄道日本一の急勾配区間(90/1000)を上り下りするためにアプト式機関車(左端の電気機関車)が使われているのです。


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見るからに急勾配であることが分かりますね。
箱根登山鉄道もかなりの急勾配ですが、この井川線はさらに勾配がきつくなっています。


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アプトいちしろ駅へと向かう列車が長島ダム駅を出発するところです。
赤いとんがり屋根の時計台がある駅舎が可愛らしいですね。


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トンネルをくぐったアプト式電気機関車と2両目のディーゼル機関車、そして客車です。
この機関車にはラックホイールピニオンという坂道専用の歯車が付いていて、さらに線路の真ん中にはラックレールという歯形レールが敷設されています。
この噛み合わせで坂道を上り下りするのがアプト式鉄道です。


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長島ダム駅からアプトいちしろ駅に向けて勾配を下る場合、先頭車両はアプト機関車、最後部に制御車という組み合わせになります。
逆に、アプトいちしろ駅から長島ダム駅へ向けて勾配を上る場合は、先頭車両は制御車、最後部がアプト機関車となります。
ですから、見た目は上りも下りも変わりがありません。


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やがて目の前を通過していった列車は再びトンネルをくぐり、鋼鉄製の洞門へと進入していきます。


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ちょうど洞門をくぐっている最中です。
かなり太陽が傾いてきて、山影が迫りつつありますね。


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先頭のアプト機関車が影にかかるギリギリまで引っ張って撮影したカットです。
本当に南アルプスの山深いところを走る井川線は魅力たっぷりです。


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さて、長島ダムには長島ダムふれあい館・四季彩公園が整備されています。
広い駐車場もありますし、食事をとるところもあります。
広場もありますから、一日中のんびりすることも出来ますよ。


明日はまだ私が見たことがなかった、同じ井川線の絶景をお届けします。
お楽しみに!

by zeiss1221 | 2015-11-06 00:00 | 鉄道